自閉症の子供がぴょんぴょん跳ねる理由とその扱い方
自閉症の症状は、動作的なものにもあらわれる場合があります。
その動作には、ぴょんぴょん跳ねるといった特徴が見られ、常時このような動きを見せます。
他にも、くるくる回るやつま先立ちをするなどの動きもあり、これらは典型的な自閉症の症状と見られます。
しかし、意味のない動きは子供がよくする行為であり、親であっても気づかない場合は多いです。
ただし、注意して見るようにすれば、いつもぴょんぴょん跳ねる動きをしていたり、危険なところでもしてしまうので叱ってもなかなか止めようとはしません。
なぜ、自閉症の子供はぴょんぴょん跳ねるような動きを繰り返してしまうのでしょうか。
自閉症の人は、筋肉の収縮や関節の曲げ伸ばしが鈍いといった特徴があります。
そのために、典型的な症状が見られるようになり、ぴょんぴょん跳ねるような場合は筋肉や関節の負担がそれほどないためにしてしまいます。
通常は、ずっと繰り返していれば足に負担がかかってしまうのでやがて止めます。
それを止めずにずっと繰り返していられるのは、やはり足の機能に問題があると思われます。
このような身体的な特徴は、物や人によくぶつかるリスクも生じてしまいます。
自閉症の人は足の機能が一般の人とは少々異なるため、すぐによけられずに何かに衝突してしまうことが多いです。
ぴょんぴょん跳ねるような動きは子供らしいかもしれませんが、それをずっと繰り返すようであれば親として気になってしまうこともあるでしょう。
いくら注意をしても止めないからとイライラしてしまうときは、時と場合により注意をしていく方向で対処していくのがいいかもしれません。
例えば、危険な場所や人がたくさんいるところでぴょんぴょん跳ねる行為をずっとしていると迷惑をかけてしまいます。
そのような場合にだけ止めるように注意をし、あとは安全な場所で他人に迷惑をかけない場合は放っておくのも1つの手段です。
自閉症の症状が気になるようであれば療育で変化を期待することもできますし、大人になるにつれてぴょんぴょん跳ねるような動きは落ち着いてくるようになります。
自閉症の人が大人になったとき、さすがに人がたくさんいるようなところでぴょんぴょん跳ねる動きをしてしまうことはほとんどありません。
知的障害のない人であれば、大人になるにつれて学習してくるようになるので、時と場合を考えてくるようになります。
しかし、人によっては家でぴょんぴょん跳ねる動きをしてしまう人もいるので、その動きの感覚がなかなか止められないのかもしれません。
こういう場合も含めて、家族や親しい人であれば自閉症の特徴的な動きをある程度理解しておく必要もあります。