自閉症と赤ちゃん返りの違いについて
自閉症は神経発達の病気です。
脳の発達が障害されることにより、心を通わせることが不自由な状態になります。
3歳までに発症し、子供の0.1〜0.2%に見られます。
原因は、遺伝的な要因で脳の構造や機能に異常が生じると考えられています。
親の育て方が発症の直接的な原因ではないです。
今まで問題なく成長していても、突然症状が現れる場合があります。
徐々に言葉が退行したり目が合わなくなった場合は、折れ線型自閉症の疑いがあります。
折れ線型自閉症は、言葉の発達が送れます。
そのため新しい単語を覚えたり、文章を組み立てて話をすることが難しいです。
今まで問題なく発育してきた姿を見ていたので、赤ちゃん返りと勘違いしたり、他の子より成長が少し遅れているだけと思ってしまいます。
できるだけ早い段階で発見し、その子に合った療育を行うことが大切になります。
折れ線型自閉症と勘違いされやすい赤ちゃん返りは、1歳半から2歳半頃によく見られる現象です。
親の関心を引くためにわざといたずらをしたり、赤ちゃんのように甘えたりします。
一般的に、弟や妹が生まれたためにかまってもらえなくなることが原因です。
他には引っ越しで環境が変わったり、強いストレスを受ける事が原因になる場合もあります。
赤ちゃん返りは、しっかり愛情を持って上の子に接しコミュニケーションをとることで時間と共に解決できます。
しかし、折れ線型自閉症はそのような方法で改善できません。
単なる赤ちゃん返りと思い込み、療育が遅れてしまうのは問題です。
自分で判断してしまうのは危険です。
疑いがあった場合は、必ず病院で検査を受けて見極めてもらう必要があります。
早期の療育は、子供の将来の可能性を大きく広げてくれます。