軽度な自閉症を持つ子供の症状について
軽度の自閉症を持つ子供の症状は、人と関わりを持つ事が苦手・言葉の発達の遅れ・同じ動作を繰り返す・人の気持ちを考えるのが苦手・パニックになるなどの症状があります。
自閉症の子供が人と関わりを持つ事が苦手なのは人への関心や愛着が薄いためです。
そのため自分を可愛がってくれている相手との距離を縮めようとする「愛着行動」をせず、一人で放っておかれたとしても泣きもせずじっっとしています。
言葉の発達の遅れは、言語をつかさどる左脳の働きにも関係があり、言葉を認識したり、抽象的や観念的な事を理解する事が出来ない場合があるのです。
また人に対する関心が無いため、誰かと話したいという欲求も少なく言葉を使おうとしないようになるのです。
自閉症の子供はよくオウム返しをする事が多いのですが、質問や指示の内容を理解しているわけでは無く相手が言った言葉を丸ごと口に出しているのです。
軽度の自閉症の子供が同じことを繰り返すのは、不安や緊張を和らげるためと活動範囲や興味の対象が狭い事が関係しています。
自閉症の子供はちょっとした事で不安や緊張を感じて特有の行動をしてしまう事があるため、極端に見えます。
また関心や興味の範囲が限られているため他に何をしたらいいのか分からずに同じ行動を繰り返してしまうのです。
人の気持ちを考えるのが苦手なのは、感情表現と言う表情や視線、声の調子、身ぶり手ぶりなども含めたコミュニケーションに関わる事が全般的に不得意のため、他の人の気持ちを考える事が出来ないのです。
パニックになってしまうのは、他の人とうまくコミュニケーションが取れなかったり突然の変化に戸惑ってしまう事で何をすればいいのか全く分からなくなってしまい混乱してしまうのです。
単なるわがままで癇癪を起しているのではなく助けを求めている場合が多いのです。