自閉症の子供と目が合わない原因
自閉症の子供と合わせようと思ってもなかなか目が合わない、一瞬合ったとしてもすぐそらされてしまう、そんな経験があると思います。
それは、何も嫌われているからという理由ではなく、恐怖が原因になっていると言われます。
子供は生まれつき母親が誰か理解していて、一緒にいることで安心し、少しでも離れると泣き叫んだりぐずったりするなど自己表現をします。
それは母親が一緒にいるから安心するわけで、すぐ近くにいなかったり姿が見えなくなると不安に襲われてしまうからです。
生まれたばかりの赤ちゃんや小さい子供には、母親は最も安心出来る居場所のようなものなのです。
もともとこういった感情や行動はどの子供にも備わっていて、自分を危険から守るために必要不可欠なことですが、自閉症の子供の場合こういった感情や行動が機能していないことが原因です。
つまり、自閉症の子供は常に恐怖や不安の中でいきていることになります。
目が合わないのは、あらゆる恐怖から出来るだけ遠ざけるためにする自己防衛の一種のような感じです。
誰かに見られるということは、相手はただコミュニケーションの一つとして見ているだけであっても心の奥底まですべてを見透かされているような気持ちになることがあるそうです。
もともと安心するということが出来ないので、目に入る全てのものが怖くて、視界に入らないようにするために左右の目の焦点が合わない子もいます。
周りからしたら避けられているような感じや、無視されているような気がすることもあるかもしれませんがそれは全て恐怖からきているものなんです。
相手が危険じゃないとわかれば、特定の心を許せる相手であれば安心して目を合わせられるようになるので安心させてあげることが非常に重要です。