無痛分娩は自閉症の原因とはならない
出産時の痛みは経験した人でないとわからないほど激しいものです。
これから出産を控えている人などは、無痛分娩が気になる人も多いのではないでしょうか。
これは、麻酔薬を使用して陣痛の痛みを和らげて出産させる方法です。
出産時の痛みを軽くするだけで出産方法は普通の分娩と何ら変わりはありません。
無痛分娩ということで、全く痛みはないと思う人もいるかもしれませんが痛みが軽くなるだけなのです。
これは痛みが軽いので母体に残る疲労は少なくなり、分娩後の回復も比較的早いというメリットがあります。
また、デメリットもあり通常より出産費用が高額になることが考えられます。
それにその人の体質などにより痛みをやわらげる効果が出にくかったりします。
反対に麻酔効果が強く出てしまって子宮収縮が弱くなってしまうことがあります。
この場合、鉗子を使ったり吸引で赤ちゃんを取り出す方法が取られます。
無痛分娩は、自閉症の子供が生まれる原因になるという話を聞いた人もいるかもしれません。
しかし、これはどこの医療機関でもそのような調査結果が出たということはなく医学的な根拠は全くないのです。
無痛分娩と自然分娩によるリスクは大差ないのです。
自閉症はその原因がはっきりしていません。
そのためこれを100パーセント防ぐ方法はありません。
けれどこれまでの研究で、妊婦のホルモンバランスや生活習慣の乱れが胎児の脳神経の発達に影響しているのではないかと考えられています。
しかし、分娩に使われる麻酔ではなく陣痛促進剤が自閉症を引き起こす可能性があるという研究結果が出ています。
無痛分娩は誤解されている部分もあり、これは医師と相談して正しい知識を得ることが大切です。
そしてそのメリットやデメリットを知ったうえで出産方法を決めましょう。