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自閉症の赤ちゃんが手をひらひらさせるのはどういう意味があるか

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昔は、自閉症の方の行動を見て親のしつけが悪い、甘やかしているからなどと言われる事もありましたが、違います。
脳の一部分が上手く働かないことにより、「言葉の発達の遅れ」や「他者との交流が難しい」などの症状が特徴としてあらわれる、脳機能障害です。
他にも、「物事に拘りが強い」や「味覚の異常から、偏食になる」などの様々な症状があり、生きていく上での困難さが出てきます。
自閉症の赤ちゃんの特徴で、手をひらひらさせる動きがあります。
これは、「フラッピング」と呼ばれていて、自閉症の赤ちゃんがよく行う動作です。
手を目の前に翳し、指の隙間から太陽や夕陽の光を見るようにしたり、景色を楽しむように手をじっと見つめたりしています。
また、翳して見なくても手を鳥のように動かしたり、腕自体を振り上げたりと色々なフラッピングを行ないます。

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自閉症の赤ちゃんは、なぜ手をひらひらさせる、フラッピングを行なうのかということですが、これにはいくつかの理由が考えられています。
まず、手は自分から見える部位です。
ですから、手を動かすことによって、「動いている物を目で追う」という刺激を受けたり、「手を動かす」という感覚を楽しんでいたり、手がそこにあるという事を、確かめたりしていると考えられています。
また、「常同行動」といって、同じ動きを何度も繰り返し行うという自閉症の特徴の一つともいわれています。
フラッピングをする事で、精神的に落ち着いたり、不安や緊張などをやわらげているとも考えられており、赤ちゃんがフラッピングを始めた時は、手を動かす動作から刺激を受けているんだ、景色を楽しんだり、不安や緊張をほぐそうとしているんだなと、温かく見守ってあげると良いでしょう。

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