自閉症の子供の療育に便利なおもちゃ
自閉症とは、脳の機能における生まれつきの障害で、日本ではおよそ300人に1人の割合で生まれてくると言われています。
そのため、我が子が自閉症と知り、療育に悩む親は多くいます。
自閉症の子供は、社会性やコミュニケーション能力が伸びにくく、独特の感性を持っています。
したがって、一般的な社会ルールやコミュニケーションスキルを教えても、脳の機能も個々の感性も、それをうまく受け入れることができません。
とはいえ、それらは現在の日本社会でスムーズに生きていくためには必要なことです。
そのため、受け入れることができなくても、何とか教え込む必要があると、親の多くが悩むわけです。
一般的な教え方では教えることが困難なのですから、必然的に、特殊な教え方をすることになります。
そして現在では、そのために便利に利用できるおもちゃが多く販売されるようになっています。
たとえば、他の人と順番に力を合わせることで組み立てていくブロックやパズルなどです。
順番を守ったり相互協力をしたりすることが、社会では重要という認識を育てることができます。
また、残り時間が一目でわかる時計もあります。
予定していた時間まであと何分ということを理解しやすいので、時間を守るというルールを身につけやすいのです。
この他、スイッチを押すと色々な言葉を発するので、それによってコミュニケーションがとれるおもしゃや、社会ルールがわかりやすい絵で描かれているカードなどもあります。
こういったおもちゃを使うことで、子供に無理強いするのではなく、楽しく遊ばせながら、療育をしていくことが可能になるのです。
また自閉症の子供は、独自のこだわりがあり、それが無下にされた時などにパニックを起こすこともあります。
それを考慮して、こういったおもちゃの多くは、投げたりしても割れないように工夫して作られています。
安全に使用できるということで、自閉症の子供を育てる多くの親が活用しています。
