自閉症かどうかはいつわかるのか
以前と比べると、自閉症の症状を持つ子供が増えていると言われています。
全体的な比率としてはさほど変化はないのでしょうが、自閉症が良く知られ、診断される機会が増えたことが原因とされています。
お子さんが発達障害を持つ場合、早期に発見され、適切な支援を受ける時期が早ければ早いほど、その後の適応が良くなると言われています。
では、発達障害かどうかはいつわかるのでしょうか。
多くは3歳頃までに指摘を受け、診断されると言われています。
3歳児検診など発達のチェックをする検診がありますから、まずはそれらを利用することが大切です。
しかし、発達障害の症状が軽度な場合ですと、幼児期に発見されずに小学校に入学する場合もあります。
普通学級に通学する中で、担任の先生からの指摘を受けることもありますから、その時には躊躇せずに発達の検査を受ける必要があります。
小学校にも通級指導教室など、適切な支援を受けることのできる施設があります。
通常は普通学級に通いながら、その子の持つ課題に合った支援を受けることで、適応を良くしていくことが出来ます。
問題なのは、学齢期にも発見されず、思春期になって二次障害が発生し、自閉症等の発達障害が見つかることです。
二次障害というのは、もともとの発達のアンバランスさが原因となって、社会適応に困難が生じ、うつ症状や不安障害、不登校などの問題が生じることです。
発達のアンバランス自体は、実はさほど問題がないのですが、このような二次障害が出ることが一番の問題とされています。
ですから、自分のお子さんに、なんらかの発達障害が疑われる場合、偏見を持たずに、できるだけ早く専門の検査を受ける必要があります。
いつまでというタイムリミットはありませんが、3歳以降であればできるだけ早期発見が望ましいと言えるでしょう。