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自閉症の特徴の一つであるつま先歩きには様々な理由

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自閉症は、発達障害の一種と考えられています。
原因ははっきりとはわかっていません。
自閉症の特徴は、赤ちゃんの頃から少しずつ出てきます。
視線が合わなかったり、言葉が出なかったり、触られるのを嫌がったりと成長するにつれて特徴が出てきます。
人や自分に対しての興味が薄いこともあり、対人関係が難しかったり、物事に強いこだわりを持っていたりすることも自閉症の大きな特徴です。
運動機能に遅れが出る場合もあり、関節や筋肉をうまく使えない場合もあります。
歩き方でよく見られる特徴の一つに、つま先歩きをする、というのがあります。
これにはいくつかの理由が考えられます。
自閉症の特徴に同じ行動を何度も繰り返す、ということが挙げられますが、つま先歩きもその一つで、つま先で歩く、というのが心地良い行動になっている可能性があります。
関節や筋肉の発達の遅れのせいで、膝の屈伸が難しく楽な姿勢で歩くため、つま先歩きになっているということも考えられます。
また、皮膚感覚も過敏になる場合があるので、地面に足の裏がつくのを避けるため、つま先歩きをしている場合もあります。
このつま先歩きのように、一見よくわからない行動のように見えても、様々な理由が考えられます。

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自閉症は残念ながら今のところ完治する見込みはありません。
しかし、生活の仕方や療育などで改善することはできます。
療育は、情報をきちんと理解し、社会に適応できるように訓練することです。
集団生活の中でのマナーや、人との関わり方の勉強もします。
自閉症の特徴の一つとして、耳からの情報よりも目からの情報の方が理解しやすい、ということが挙げられます。
絵を描いたカードや写真、文字などで情報を伝えるように工夫します。
運動機能に遅れが見られる場合は、少しずつトレーニングします。
先に挙げたつま先歩きを例にすると、つま先歩きをするということは、踵が地面についておらず不安定な姿勢になるということです。
不安定な姿勢だと首や背中にも負担がかかり、さらに姿勢が悪くなってしまいます。
つま先歩きがなくなり姿勢が良くなると、身体への負担が減り、さらには脳への負担も減ることに繋がります。
音や皮膚感覚なども過敏になる特徴のある自閉症なので、普段の生活でも緊張している場面が多いはずです。
少しでも身体にかかる緊張や負担を減らすことで、脳への負担も減り、リラックスできる状態が増えます。
そうすることによって、情緒が安定し、何事にも取り組む意欲が湧いてきます。
自閉症の特徴を知ることで、より良い改善方法を考えることができるのです。

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