自閉症が自傷行為を引き起こす原因とは
自閉症が発症する詳しい原因は解明されておらず、医学的な治療で完全に完治させる事は不可能な病でもあります。
しかし医師や周囲が患者を上手くサポートして行く事で、日常生活に支障を与えない程度にまで症状を改善させる事は可能です。
自閉症の症状とはコミュニケーションが上手くとれない、拘りが強い、パニック、自傷行為、一つの物事に対する強い執着等です。
そしてこの中でも自傷行為は最も痛ましい行為の一つであり、一歩間違えれば大怪我に繋がる可能性もあり非常に危険です。
この行為を行う原因とは強い怒り、不安、悲しみを感じる事でその感情を上手く制御する事が出来なくなり自分自身にその感情をぶつけてしまう為だと考えられます。
壁に頭を打ち付ける、手を噛む、顔をかきむしる、ペンや刃物で腕を刺す等の行動が見られた場合には、まず興奮状態にある患者の心を落ち着かせてあげなければなりません。
スポンサーリンクそして自閉症の患者が自傷行為を行う前には必ず何らかの刺激を受けているはずです。
嫌な音を聞いた、無理強いをされた、怒られた、叩かれた、行動を制御された等です。
自閉症の患者にとってこれらの事柄は強い不安や不満、恐怖を生み出しパニックを引き起こす原因となるのです。
パニックを引き起こすと大きな声をだす、物を投げる、暴れる等の行動をとりますが、自傷行為もこのパニックに陥った際に見られる一つの症状です。
自傷行為を防ぐ為にはまず患者がパニックを引き起こさない環境を整える事が必要となり、周囲が上手く患者をサポートしていかなければなりません。
優しく接する、無理強いをしない、分かりやすい様に説明を行う、嫌がる事は避ける等周囲の環境を整えて行く事で患者の心を乱しパニックを引き起こす事を防ぐ事が出来る様になるのです。
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