自閉症の症状と治療薬の現状及び副作用について
自閉症は他の人とコミュニケーションをとる能力に欠けていたり、こだわりが異常に強すぎることで発生する神経発生的障害の一つとされます。
心の病気ということではなく、脳機能の障害によって引き起こされる発達障害の一種が自閉症です。
発症する年齢としては、3歳以前の乳幼児期に症状が現れるようになりその状態が生涯にわたり続くことを特徴とします。
コミュニケーションの困難さについては他者と目を合わせることがなかったり、言葉を上手く話すことができなかったりや自分が好む言葉を無意味に繰り返したりなど多岐に見られるようになります。
またそれ以外にも想像力を働かせる能力にも障害が現れます。
手をひらひらさせたり飛び跳ねるなどの行動をただ無意味に繰り返したり、物を取るときにその物本来の遊び方を理解できずに違った行動を取るなどの特徴も見られます。
自閉症を治す薬についてはいくつか存在します。
薬物療法が一般的に治療に用いられ、こうした特有の症状を軽減するために使用されます。
根本的に治す薬についてはありませんが、癇癪やパニックなどといった問題行動を減らすのに役立っています。
ただし、副作用も比較的大きいことがデメリットとしてありますので、注意しながら使用する必要があることを充分に留意する必要があります。
自閉症に用いる薬の副作用としては疲れ・めまい・食欲の増加や眠気といった症状が現れることがあります。
またまれにではありますが意識の混濁や歩行が正常にできなくなるなどの重篤な症状も現れることもあります。
そのような症状が出た場合には使用を中止してから速やかに医師による診察を受けておくことが必要となります。
薬物療法のほかにコミュニケーションの訓練や周囲にいる人間が自閉症患者に対する理解などを深めることで、患者の症状を軽減させるとともに社会で生活することもできるようになります。
