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自閉症のうちで知的障害がなしのものを高機能自閉症という

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自閉症は広範性発達障害の一種で、対人関係や社会性の障害です。
多くの場合言葉の遅れなどの知的障害を伴いますが、このうち知的障害を伴わないもの(言葉の遅れなし)のものを特に区別して高機能自閉症、あるいはアスペルガー症候群と呼んでいます。
自閉症の原因はまだ明らかになっていませんが、先天的な脳機能の障害であることはわかっており、親の育て方や周囲の環境とは全く関係なしです。
自閉症そのものは男女比が4対1と男性に多い傾向があります。
高機能自閉症においては男女差はそれほどなしだと言われています。
高機能自閉症の特徴は知的障害はなしなのにもかかわらず、他の人と言葉やジェスチャーを使ってコミュニケーションをとることが難しいことがあげられます。
また、周りの人の気持ちを想像したり、言外の意図、暗黙の了解といったものを慮る能力に欠けます。
そのため、自分が思ったことをストレートに口に出して他人を傷つけたり、嫌われてしまったりすることもあります。
知的障害があればまだ理解されやすいですが、障害の部分が限定的であるため、アスペルガー症候群であることを知らない人はもちろん、わかっている人であっても面と向かって自分の気にしていること、例えば太っているなどと言われることは気分のよいものではありません。
そのためトラブルを起こしやすく、そうしたことを避けるためにも周囲の理解と協力が必要です。

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高機能自閉症の特徴は次のようなことです。
(1)ひとり遊びを好み、友達なしであっても気にせずに、テレビのキャラクターのまねなどをして遊びます。
(2)思ったことをそのままストレートに言葉にします。
そのため配慮なしの人と思われてしまいます。
(3)言外の反応や意図、言葉のトーンやしぐさなどからかもし出されるものをくみとれません。
(4)双方が言葉を交わす会話になりにくく、発言が一方的になりがちです。
(5)新しい環境が苦手で慣れているものを好みます。
(6)知的障害がなしのため、ある一定の興味を持った分野に関しては詳細に記憶していることもあります。
自閉症は自閉症スペクトラムとも呼ばれるように程度によってさざまな段階があり、軽度の高機能自閉症の場合は知的障害がなしのため、健常者とほとんど見分けがつかず、コミュニケーションの取りにくさから、ちょっと変わった人、配慮のできない人として敬遠されている場合もあります。
アスペルガー症候群の子どもを育てる際の注意は、曖昧な表現は避けることが大事です。
暗黙のルールや曖昧さが苦手なので、明確に指示します。
また、知的障害がなく記憶力はいいので、いいことをしたときはそのことをはっきりとした言葉でほめます。
それを覚えていますから励みになります。
知的障害はないが、アスペルガー症候群という障害を持っていることとその特徴を周囲の人に伝え理解してもらうことも大切です。

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