自閉症の出生前検査は可能なのか
自閉症とは脳機能の異常が原因となる病ですが、詳しい発症原因は解明されておりません。
そして父親が40歳以上の高齢であり更に年齢が高くなればなる程自閉症の子供が生まれてくる確率が高まると言うデータも出ています。
そしてこの自閉症はダウン症の様に出生前検査で知る事は出来ない病でもあります。
そしてこの病は見た目には全く異常が見られない為に、年齢が低ければ低い程診断が難しくなり、ある程度成長して物心が付いてからでないと診断をする事は出来ません。
この病の症状とは、人とのコミュニケーションが上手くとれない、強い拘り、パニック、同じ動作を何度も繰り返す等です。
そして乳児期には人と目を合わさない、後追いをしない、名前を呼んでも振り向かない等の特徴がある事が分かっています。
しかしまだ物心が付いていない状態である乳児期では詳しい検査を行う事は難しく診断を行う事も出来ません。
ある程度物心が付いて保育園や小学校で集団行動を行う様になれば少しづつ自閉症の特徴が出てくる事が多く、コミュニケーションが上手くとれない為に周囲から孤立してしまったり、拘りが強く周りが見えなくなる程一つの事に没頭する等の行動が目立つ様になります。
そしてその様な行動に違和感を感じ親が初めて病院を受診すると言ったケースが殆どなのです。
自閉症の検査とは、専門家のもとで言語、行動、発達の検査を行い絵を書いたり患者に簡単な質問を行ったりと言った検査も行います。
そしてMRIを使用する事もありますが、これは脳に他の異常が潜んでいないかを調べる為に行います。
この病は、MRIでは明らかな脳の異常は見られない為に様々な角度から専門家が症状を分析していく必要があるのです。
この病は出生前に知る事が出来ない病でもある為に診断後は周囲が上手く患者をサポートしていかなくてはなりません。
患者に対して伝えたい事を何度も分かりやすく伝える、無理強いをしない、パニックの原因を突き止め環境を改善させていく等と言った対策を日常的に行う事で日常生活に支障が出ない程度にまで症状を改善させていく事が可能となります。