自閉症患者が描く絵の特徴について
自閉症患者の中には治療の一環として絵を描いてもらうことがありますが、その場合における特徴として次の傾向があります。
1つめの傾向として、家を描く時に窓やドアといった部分から描き始める傾向が非常に強くなっています。
一般の人が家を描く場合においては、ほとんどのケースで屋根や外壁から進めていくことが多くなっています。
しかし自閉症患者の場合には異なっており、先に窓やドアといった部分から描き始める可能性が非常に高いです。
このように内側から描くことが特徴となっており、その後に家の屋根や外壁とった部分を完成させることが多いです。
通常の人に比べて細部に強いこだわりが出やすいため、それが絵に対しても強く表現されるケースが多くなっています。
一見すると特徴がありますが、芸術家といった職業に向いているという点もポイントです。
2つめの自閉症患者が描く絵の特徴として、1つの部分に特化または着目することが多くなっています。
一般的に他人とのコミュニケーションが苦手となりますが、その分興味を持ったことについては人一倍才能を発揮するのがポイントです。
これが普通の人の場合には、途中で描くことを諦めたり途中で集中力が切れてしまうということがあります。
ですが自閉症患者の場合にはそれが異なっており、逆に1つのことに対して強い集中力を発揮します。
そのため芸術分野で才能が開花しやすい傾向があり、過去に多くの画家もこの病気であったと発表されています。
その結果細部に対する表現を行うことがあるため、非常に価値のある絵と仕上がることが多くなっています。
また言葉で自分の感情を表現することが苦手であるので、逆に絵を描くことによってそれを表すというケースもあります。