自閉症かどうか、赤ちゃんが笑うか笑わないかで判断できるのか
よく自閉症の赤ちゃんは笑わない、表情が硬いと言われていますが、実際のところはすべてのケースでそうだというわけではありません。
健常者の子だったとしても元々の性格や顔つきによって、なかなか笑わない子はいるでしょう。
逆によく笑う子の中にももしかすると自閉症の障害を持っている子がいる可能性はあります。
確かに確率的な面で見れば、自閉症であれば表情が乏しかったり、感情表現があまり上手ではない子が多い傾向にありますが、これが100%確実な情報ではないのです。
自分の赤ちゃんに照らし合わせてみるのも自由ではありますが、この事実だけはしっかりと押さえておきましょう。
自閉傾向があるのかどうなのかという問題は、良く笑うから大丈夫、笑わないから危険、そんな簡単なポイントで判断できるものではありません。
その診断にはより詳細な検査、問診が必要にもなってきます。
では、具体的に自閉症かどうかの判断は一体どのタイミングで行われるものなのでしょうか。
よっぽどその特性が顕著に現れているというケースでなければ、具体的な違いが出てくるのは1歳、2歳と赤ちゃんがある程度成長していってからです。
ハイハイや伝い歩き、さらには発語や表情の出方、月齢が進めば進むほど、健常者と障害のある子の違いは顕著に現れていきます。
ごくごく軽度の障害であれば、赤ちゃんのうちにわかることはまずありません。
むしろその障害の種類、タイプによっては見た目は一切問題がないため、ある程度成長してからでないと周りの人間も気づいてあげられないというケースもあるのです。
要は、赤ちゃんがどれだけ笑おうが、笑わなかろうが、関係するのはその子の成長の度合いです。
しかも局所的な部分ばかりを見るのではなく、総合的に判断してその障害の有無をチェックしていく必要があるのです。
気になる点があるという人も、一度冷静になってより総合的に情報をチェックしていくことをおすすめします。