自閉症の症状とパニック状態の原因について
自閉症とは先天的な脳の機能障害とされており、生まれつきの発達障害となっています。
症状としては他人とのコミュニケーション能力に問題が生じるものが多く、人と目線を合わせる事ができなかったり、空気を読んで発言する事ができないといったものがあります。
また、周囲の様子を伺うことが苦手で複数人でのコミュニケーションが取れず、ジェスチャーなどの言葉を使わないコミュニケーションを理解できないといった特徴も見られます。
中でも体の一部を掴まれたり、強く抑えられるといった、体の自由を奪われる事を極端に恐れ、時にはパニック状態となって暴れ出してしまう事もあります。
既にパニック状態にある場合は更に酷くなるケースも多いので、更に注意が必要です。
元々動き回りたくなるという症状も持っているケースが多いので、障害物の多い場所や人の多い場所は極力避けるように注意しましょう。
スポンサーリンク自閉症患者がパニック状態になる原因は、体の自由を制限される事の他に、強い恐怖や不安を感じた場合や、自分の感情を上手く表現できない時の混乱などがあります。
気持ちのコントロールができず、自分や他人、周囲の物に当たってしまうケースが殆どです。
具体的な原因となってしまう事柄は、それぞれに個人差がありますが、手を握るだけでも不安になる患者や、自分の知らない事を質問されただけで混乱してしまう患者もいます。
幼少期であれば、親御様や周囲が注意を払い、患者が何に対してパニックを起こしてしまうのかを冷静に監察し、遠ざけたり配慮をしてあげる事で次第に症状が軽くなる場合もあります。
慣れさせようと無理強いする事は症状の悪化へと繋がるので注意が必要です。
まずは自閉症の患者に自分の病気を根気よく理解させ、次第に自らそれに注意が払えるように環境を整えてあげる必要があります。
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