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自閉症で知的障害を伴う場合の将来を考える

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自閉症と診断された人は、その約半数にあたる割合で知的障害と認められています。
知的障害とは、18歳に達するまでの知能指数や日常生活の能力が劣り、何らかの支援が必要な場合を言います。
一般的な知的障害の判断とは、知能検査で知能指数がだいたい70までの数値、そして日常生活のレベルで決められます。
日常生活は、自立、運動、コミュニケーションや職業などから判断され、その能力がどの程度のものかを、重度から軽度の間で判断されます。
この2つの診断基準から、当てはまる場合は知的障害と判断されていくのです。
自閉症は、他人とのコミュニケーションが取りづらく、こだわりも強く見られる場合があります。
しかし、一般の学校に通う人も多く、仕事をしている人たちも少なくありません。
ただし、この場合の自閉症は知的障害を伴わない場合がほとんどで、知能や日常生活に問題があるような人は特別支援学校などに通う人が多いです。
自閉症の子供を持つ親の立場としたら、症状だけでも心配ですが、知的障害が認められている場合はさらに将来が不安になってしまう人が多いかもしれません。
親がまだ元気なうちはお世話をしてあげられますが、それも遠い将来を考えれば長くは続きません。
知的障害のある自閉症の人は、将来どのようにして過ごしていくのかが問題となってきます。

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特別支援学校を卒業してからは、その後の進路が障害を抱える人には最も重要なことです。
それによって将来が左右されてしまうため、本人や親だけでなく、学校の教師や福祉関係のスタッフも一緒に検討していってくれます。
知的障害があるから将来のことを本人に話しても分からないと判断せず、自閉症の子供の意見を交えながら一緒に考えていくことが大切です。
まず、自閉症に関わらず障害を抱えている人たちは、障害者枠の雇用で働いていくことができます。
これは障害を抱えている人でも問題なく就職できるように設けられた就労支援策で、最近では積極的な雇用枠が設けられるようになりました。
また、専門の知識や技術を身に付けるための職業訓練学校もあり、ここで興味のある分野を学んだのちに就職する手段もあります。
企業ではなく、福祉施設などで就労を行っているところも多く、送迎バスが用意されている場合は家族の送り迎えの必要もありません。
以上のような支援が用意されているため、必ずしも知的障害のある自閉症の人の将来は悲観的なことばかりではありません。
将来的にいい出会いがあれば結婚をする可能性もありますし、今度はそのパートナーがよき理解者であり支えになってくれます。
1人で子供の将来への心配を抱え込まず、相談できる専門的な機関を利用してみることが一番です。

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