自閉症スペクトラムの習い事は個人で出来るものを
自閉症スペクトラムと診断されると、対人関係の形成が難しく、言葉の発達に遅れがあったり、想像力や柔軟性に乏しく急な変化を嫌う傾向にあるため、習い事をさせるのは難しいと考える親御さんも多いと思います。
確かに大人数で集団でプレーする習い事になると、先輩や後輩、同級生など周囲との関係やレギュラーに抜擢されないなどの自己評価がプレッシャーになったりモチベーションを下げるきっかけになることがあります。
集団での行動となると、好きなことだけではなく嫌なこともしないといけなかったり、周りへの配慮や場面場面で空気を読まなきゃいけないことがあるなど、ストレスになることがあります。
それよりは個人プレーで自由に出来るような、好きなことに集中して没頭できるようなことをさせてあげるほうが本人の能力を発揮させることが出来ると思います。
自閉症スペクトラムでも好きなことをとことん根気よくやるタイプであれば、習い事に通わせるというよりはそれが出来る場所を提供してあげることも大切です。
向いていると思われる代表的な習い事には、年齢に関係なく続けられる水泳、一人で演奏できるピアノは楽譜が読めなかったとしても絶対音感で弾ける子も多いです。
運動障害を防いでくれる体操、姿勢の良さや体のしなやかさ、バランス感覚を身に付けられるバレエ、表現力を身に付けられる絵画などがあります。
その子によって、興味のあるものや好きなこと、得意なものもそれぞれ違います。
向いている習い事がまったく当てはまらない子も居れば、生きがいとなるようなものや自分の才能を開花できるものもあります。
どんなことなら出来そうか、どんなことを習って欲しいかではなく、その子が何に興味があって何をしたいのかに注目して選んでみると良いと思います。