双子の自閉症になる確率とは
自閉症は生まれつきの脳の機能のトラブルなのですが、親が性行為を行い、子宮に着床する際に親の卵子もしくは精子に何らかの異常があり、子どもが自閉症になるのではないかという研究がされています。
基本的には遺伝子が同じである一卵性双生児の双子の場合であれば、1人が自閉症である場合もう一人も自閉症になる確率は40〜98%とかなり高い確率になります。
ただし、単純に親から子に遺伝するというわけでは無く、双子でも遺伝子が違う二卵性双生児の場合は、ともに発症する確率は5〜10%程度に過ぎないのです。
しかし、自閉症の親が子供を産んだ場合、同じく発症する確率はとても高い事が分かっています。
遺伝子の情報の中に何らかの異常があると考えられていますが、妊娠中に何らかの影響が有り胎児に障害を与えてしまうという考えもあるため一概に判断することは出来ないのです。
はっきりと症状が現れるのは、2〜3歳と言われていて生まれたばかりの頃は他の赤ちゃんと何ら変わりのない事が多いのですが、特徴がところどころに現れる事があります。
例えば、普通はミルクが欲しい時やおむつが濡れてしまっている時などは泣いて教えてくれますが、障害がある赤ちゃんは泣かない事が多いのです。
ベッドに一人で寝かされていたとしてもぐずったりせずにおとなしくしているため、親は手がかからず育てやすい子だと感じやすくなります。
2〜3歳頃に周りの子と比べて言葉が出ない・1人遊びが好き・名前を呼んでも返事をしない・視線を合わさない・眠らない・偏食が激しい等の特徴が現れる事で他の子供との違いに気づく事が多くなってきます。
3〜4歳頃になると診断が可能になるためマイペースな子どもなのか障害がある子どもなのかの判断をする事が出来るようになります。