自閉症の大人の接し方とは
自閉症というのは性格ではなく、脳の機能に障害があることです。
なかなかうまくコミュニケーションが取れなくて、言動や行動が理解できなくてもどかしかったりわからなくなってしまうことがあると思いますが、それは自閉症の人にとっても同じことだと思います。
自分なりには一生懸命コミュニケーションを取ろうと思っているのに、なかなかうまく出来なかったりします。
自閉症の人の特徴をつかんで、理解する努力を続けることでもっと一人の大人として接し方がわかるようになるかもしれません。
まず、曖昧な表現や例えは控えるようにします。
自閉症の人は想像力が必要な言い回しや言葉をなかなか理解することが出来ないからです。
伝えたいことは単刀直入に、ストレートに言うことを心がけて質問に対する答えも相手がストレートに答えやすい内容のものにします。
次に予定外の行動も控えます。
予定外の行動は普段と違う動作が生じる為、頭の中で混乱が生まれ苦痛に感じてしまうことがあります。
計画があれば事前にしっかりと説明した上で実行に移せるようにするとすんなりと行動できるようになります。
また、感情のコントロールが苦手な場合が多いので気持ちを代弁してあげる大人の接し方が大事になってきます。
例えば何かミスをしてしまった時は、頑張ってやったのにミスして辛かったね、などと具体的に思いを言葉にしてあげることで自分自身が何で辛いのかも理解できるようになります。
そうすることで自分の気持ちを自分で把握して、切り替えていくことが出来るようになります。
こういった細かいサポートの積み重ねを続けていくことで仕事や社会でも自分の能力をしっかり発揮していくことが出来るようになります。